BLACK JACK を語れ! タイトルロゴ
  第68話 『えらばれたマスク』

戻る 次頁 前頁 TOP MIYAO LABへ

 20年以上前に捨て、それ以後音信不通になった別れた妻の顔を、そんなにはっきりと覚えているものなのだろうか。と筆を起こしたものの、ためしに自分の記憶をさかのぼってみたら、ああ意外と憶えているものではないか。(いや、私が20年前に妻を捨てた、ワケではないです。昔の友人達を思い
 出してみた、と言う事。)
 確かに、漠然とした印象だけの記憶だったり、顔の部分部分だけの記憶だったりもして、「絵に描け」といわれても困るが、当人が現われたらたちまちハッキリ思い出す事確実だ。「顔」というものに対する、人間の認識能力はとりわけ優れているそうだから、そう簡単には忘れないのかも知れない。

 してみるとBJの復讐は、実に巧妙巧緻、アイデアに優れていて、しかも残酷だぁ〜。
 BJの父はこれからの毎日を、できれば思い出したくない顔、記憶の彼方に封印したはずの顔の持ち主と暮らし続ける事になるのだ。
 き、厳しいぜBJ(しかも7000万円もとってるし・・・)。
 大金を出して「自分への復讐を買って」しまった不憫な親父さん。ま自業自得か。

 でも、父が普通の記憶力の持ち主で良かったぞBJ。
 これがもし、物覚えの良くない、かつあまり反省という事をしたことのない男であったら、手術後の新しい顔をひとめ見るなり、


 「でかした黒男よ!。おまえの腕に間違いはなかった。これこそ世界一
  の美女だ!。こんな美女は見たことがないぞ!。惚れたっ!」
              ^^^^^^^^
 てなことをホザくに違いなく、BJの怨念は一気にぶり返し、堪忍袋の尾は切れ、メス投げ十連射で、親父にとどめを刺した事間違い無し!。

(00/09/28)

戻る 次頁 前頁TOP MIYAO LABへ


(c) 2002 金沢みやお All rights reserved.