BLACK JACK を語れ! タイトルロゴ
  第90話 『シャチの詩』

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 えーと、愛着をもたせた動物の死をもって泣かせる王道パターンか?というのが最初の印象でして、実は私今回はあんまり感心しませんでした。

 孤独なBJと傷ついたシャチの出会い。友情(?)。しかし漁場あらしと知ったBJはもう治療ができない。それでも健気に、毎日真珠を持ってくるシャチ。治してやりたいが、それはできないBJ。キラキラ輝く真珠にかこまれて、息を引き取るシャチ。追憶にひたるBJ……。

 うーむ完璧!。完璧なんですが、ちょっと出来すぎで、作為を感じてしまった私はちょっとそのー、もうひとつそのー、いただけませんでしてそのー(と歯切れ悪し)。

 『死を呼ぶ黒衣の医師! BJに出演するな! 動物達の間に暗黒の噂!』
 てな話をまたやろうかと、これまでの実績(動物ネタでの死亡率)をまとめかけましたが、これは取りやめ。助かってる動物もけっこういましたので。

 シャチものの映画「オルカ」や「フリー・ウィリー」との関係はどうか?。
 本エピソードのほうが、あきらかに早いです。

 ところで、BJはシャチに孤独を慰められます。
 今でこそ、イルカやクジラによる「ヒーリング」「癒し」なんて考えが浸透していますが、本作初出の75年頃には、まだまだそういう概念がなかったんではないでしょうか。
 「ヒーリング」の「癒し」のと言われ出したのがここ10年くらいでは?。
 60年代TVドラマ「わんぱくフリッパー」でのイルカは「愉快なともだち」だし、70年代アイドル歌手、城みちるの「イルカに乗った少年」はラブリーなファンタジーだしで、ヒーリングとはちょっと違う。
 話にはけちを付けましたが、シャチヒーリングを先取りした、手塚先生の、かわらぬ先見性には恐れ入りました。(しかし、ヒーリング・癒しという言葉は、ちょっと使われ過ぎで、私はあんまり好きではありませんが)

(00/12/26)


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