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第95話 『魔王大尉』
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| BJが自分の姿勢を明瞭に述べているのが印象的です。 「助けをもとめてる患者を たすけないわけにはいかんのだ」 「それが私の仕事さ」 「罪のつぐないとは別のものだ」 自分は患者を治すプロであり、それは患者がだれであろうと関係無い。 罪の有無を判定したり、裁きに手を貸すのは私の仕事では無い。と割り切っています。 自分も「モグリの外科医」というアウトローのBJには、裏世界からの依頼やら独裁者からの依頼やらが引きも切らないですから、姿勢を明かにしておかないとやって行けません。 このあたり、依頼主の陣営とは無関係に仕事をする、ゴルゴ13と同様です。 ただ、BJの場合そうは言いながらどうも微妙で…。 今回もグチャン村の子供たちに、 「うそです 先生はお金たくさんもらうからなおすんだ」 と言われると、後ろめたいような表情で視線をそらしてしまっているし、 「金をもらうのがなぜ悪い?!」 と、過剰に反応しています。髪の毛の白黒位置が変動するほど動揺していますが、基本姿勢ははっきりさせたんだから、そんなにうろたえてはいかんなーBJ。 さらに、子供たちを手術に立ち合わせ、 「もし この男を殺したければ そこのメスをとって殺すがいい」なんて、 ちょっと待て。依頼を完遂すべきプロにはあるまじき事を言ってますね。 子供たちへの精神的な荒療治とはいえ、危険な賭けでした。 彼らが襲って来たならどうするつもりだったのかと、いらぬ心配をしてしまいます。 BJの脳手術は、ケネス大尉の異常な残虐性を弱める方向にも効いたのでしょうか。 手術中に死の恐怖を味わったことと合わせて、大尉は自分が働いた残虐行為の恐ろしさに戦慄し、錯乱のあげく自ら命を絶ちます。 で、一応お話は落ち着くのですが…。 BJは頼まれもしないのに「ケネス大尉に、殺される立場を味わわせる」という余計な事をしているわけで、BJが彼を自殺に追いやるように仕向けた、と読めなくもないです。 お話としては、悪者が滅びるカタルシスが欲しいからこうなりますが、誰であれ患者は助けるといいながら、いらん事をするBJ。 いざ感想文を書こうとネチネチ読み返すと、どーもこの辺がすっきりせず、私には後味がいまひとつでした。 (01/01/05) |
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